これぞエース〜180勝投手 西口文也を振り返る〜
こんにちは、タカユキです。
プロフィールにあるように、タカユキは大学時代まで野球をしておりました。引退してからプレーをする機会は、バッティングセンターで打つぐらいで、観戦がメインとなってます。
今回の記事は、実際に見てきた日本のプロ野球選手の中で心を魅かれた、埼玉西武ライオンズのエースこと「西口文也(1995-2015)」選手について紹介したいと思います。
1.〜知るきっかけ〜
皆さんのスポーツ選手を知るきっかけは何でしょう。
テレビで試合を観戦した時、トークショーなどのイベントで出演しているのを見た時と色々あると思いますが、タカユキが西口選手を知ったきっかけは、野球ゲームをした時でした。
2000年当時、中学生だったタカユキが、どんな選手がいるかをチェックしていた時に見つけた選手が西口選手でした。
西口選手は、1997年•1998年に最多勝、最多奪三振、ベストナインと言った数多くのタイトルを受賞しており、1999年はパリーグの優勝に、あと一歩という熱戦を繰り広げた西武ライオンズのエースでした。
抜群のスタミナとコントロール、140km後半の直球と、決め球であるスライダー、そして、投球回数に対するホームラン率の高さから「一発病(100勝以上のプロ野球投手で被本塁打率29位)」という性格を持っていると、ゲーム上で評価されてました。
風格はあっても、どこか締まらない人間臭さを感じさせる事に、タカユキは興味を持ちました。
実際に、西口選手の投球フォームを見ると、全身をしならせて投げ込む、躍動感のある投球フォームで、すごくかっこいいです。
2.〜記憶に残るライオンズのエース〜
西口選手の通算成績は182勝118負6セーブ3ホールド(実働21年)と、主に先発投手として活躍してました。
勝利数はプロ野球歴代33位です。2000年以降に西口選手以上の勝数をあげた選手は、山本昌選手219勝(実働29年)・工藤公康選手224勝(実働28年)だけで、現代プロ野球界でも屈指の名投手であることが立証されています。
チームメイトであった松坂大輔選手の方が、五輪代表選手やメジャー挑戦と話題性が大きかった事もあり、着目される機会は少ないように思います。
西口選手がどの選手よりも注目を浴びる点は、三度の大記録達成のチャンスに恵まれながら、あと一歩の場面で、いずれも逃している点です。
2002年8月26日には対千葉ロッテマリーンズ戦でノーヒットノーラン、2005年5月13日には対読売ジャイアンツ戦でノーヒットノーラン、2005年8月27日には東北楽天ゴールドイーグルス戦で完全試合をいずれも逃しています。
3.〜西口選手の魅力とは〜
そんな西口選手の魅力とはどこにあるのでしょう。
まず、チームへの愛着が挙げられます。
ライオンズ一筋で現役時代21年間在籍し、今尚、1軍投手コーチとしてチームを支えている姿に、ファンは心を打たれるのではないでしょうか。
次に、勝負へのこだわりが挙げられます。
完全試合を逃した、2005年8月27日には東北楽天ゴールドイーグルス戦では、ヒットを打たれ大記録を逃した後に、絶体絶命のピンチ(10回表 2アウト1塁3塁)になります。この場面で、決め球であるスライダーを駆使して、三振に仕留め、チームのサヨナラ勝ちに貢献してます。
後日、テレビ番組の特集で、レポーター(現:北海道日本ハムファイターズ:栗山監督)が、完全試合を逃してどう思ったかを聞くと、「点を取られなくてよかった(中略)今はそういうところで運を使いたくないっていう、そっちの気持ちが強いんで、野球をやめた時に、あの時運使っておけよって思うかもしれないですけどね」とコメントを残してます。
大記録を逃したショックよりも、気持ちを切り替えて、勝ちにこだわる姿勢にプロを感じさせます。
最後に誰からも慕われる人柄が挙げられます。
2015年9月28日に引退試合兼セレモニーが実施され、シーズン中にも関わらず、元同僚で別のチームで活躍している選手から、多数のコメントやビデオレターが寄せられました。
また、試合相手であった涌井選手(現:東北楽天ゴールドイーグルス)からや、西口選手に憧れてプロ野球に進んだという岸選手から花束の進呈もされ、後輩からも慕われ、大きな影響あった事がわかります。
この日はワンポイントで、打者一名相手に登板しており、登板時に限り、敵味方関係なく、球場は西口選手の背番号である「13」のボードで埋まりました。
さらにセレモニー中は、ライオンズの選手が全員、西口選手の背番号である「13」のユニフォームを着用してました。
監督やコーチ、選手や家族からだけでなく、球団関係者からも粋な計らいを受ける、誰からも慕われる事が西口選手の最大の魅力なのではないでしょうか。
〜結びに〜
以上、西口選手について記事をまとめさせて頂きました。
実績はさることながら、チームへの愛着と、勝負へのこだわり、誰からも愛される人柄に魅力が詰まっているのではないでしょうか。
これぞ、まさにチームを支えるエースとして必要とされる要素なのではないでしょうか。
今後もライオンズの1軍ピッチンコーチとして、常勝投手チームを編成していくでしょう。西口文也コーチの活躍ぶりに目が離せません。